Japanese CBT for Chronic Pain (JaCC_Pain) project 臨床試験の参加者募集
パイロット研究の資材公開(医療関係者限定:学生含)
パイロット研究で使用した資材の公開にあたって
本プロジェクトでは,日本でも慢性痛に対する認知行動療法が健康保険の対象となり,希望する方が当たり前に受けられるようになることを目指しています。その一環として,患者用テキストと治療者用マニュアルの開発と公開も一つの目標としてきました。
現在,患者用テキストとしては,パイロット研究で使用したパイロット版と,それを改訂した現在進行中の無作為化比較試験で使用しているRCT版の2つがあります。
治療者用マニュアルについては,無作為化比較試験の終了後にRCT版の治療者用マニュアルを開発して,RCT版の患者用テキストとともに公開する予定でした。これは無作為化比較試験の研究成果の公表後となるため,まだ数年はかかる見通しです。
しかし,我が国における慢性痛に対する認知行動療法の実施体制の整備は以前から強く求められています。2021年には国内の痛み関連学会等が集結して『慢性疼痛診療ガイドライン(真興交易(株)医書出版部)』が発刊され,そこでも認知行動療法の有効性は認められたものの,日本での実施体制が不十分であることを理由に推奨度は2(弱)と評価され,改めて早急な整備が強く求められました。
このような状況を鑑み,RCT版の公開に先駆けて,既に研究成果の公表を終えたパイロット版の治療者用マニュアルを先行開発し,パイロット版の患者用テキストとともに無償で公開することにしました。
注意事項・承諾事項
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資材の公開対象は,医療関係者に限定いたします。関連領域で学ぶ学生等を含みます。
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本患者用テキストは,パイロット研究においてその有効性が認められましたが,あくまでも対照群を設定しないパイロット研究での結果であり,その有効性は保証されていません。
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最終的な効果検証を行っているRCT版の患者用テキストは,パイロット版の患者用テキストをアップデートしたものです。今回公開するパイロット版の患者用テキスト自体については,今後も最終的な効果検証をする予定はありません。
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慢性痛に対する認知行動療法は,2022年2月現在,日本において保険適用の対象とはなっていません。
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上記をよく理解し,臨床場面で使用する場合は,患者に対して十分な説明を行い,きちんと合意を得るようにして下さい。
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慢性痛患者さんで興味のある方は,ぜひ現在進行中の無作為化比較試験への参加をご検討ください。最新となるRCT版のテキスト用いて,このテキストに関する専門的なトレーニングを受けたカウンセラーが実施させていただきます。
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研究で使用する場合には,必ず引用元を明記してください。また,必要に応じて研究代表者への連絡等をお願いします。
記載例1:堀越勝(監修)・細越寛樹(編著)・岩佐和典・福森崇貴 (著) (2016). 慢性痛の認知行動療法 ver.2.1 パイロット・スタディ版 https://jacc-pain.wixsite.com/sanka/material
記載例2:堀越勝・細越寛樹・岩佐和典・福森崇貴 2016. 慢性痛の認知行動療法ver.2.1 パイロット・スタディ版. https://jacc-pain.wixsite.com/sanka/material
資材(PDFファイル)のダウンロード方法
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下記のフォームに必要事項を入力して,「資材を受け取る」をクリックしてください。
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パスワードを入力する画面に切り替わります。入力したメールアドレスにパスワードが届きますので,そのパスワードを入力してください。
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次の画面で,資材をダウンロードできます。
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資材の印刷は高解像度で可能にしていますが,コピーや編集等は禁止しています。
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